プロフィールどうしよう問題

 十年使っていたルーターを買いかえ、ネットにサクサクとつながるようになりました。ストレスがないってすばらしい。
 せっかくやる気が出たので、はてぶの基本操作を改めて読んでみて気づきました。ブログ記事の右横、サイドバーのプロフィールを書くべきだなと。

 

 で、覆面作家あるあるだと思うんですが、プロフィールに書くことがない。
 謎めいた人はかっこいい、作品で語ってこそクリエーター、というロマンもあるんですが「こういうジャンルが得意ならこのテーマで執筆依頼してみるか」みたいな機会を逃してしまうので、作品外でも自分のことを語ったほうがいいと思います。

 そもそもよくわからん人に連絡を取るのはハードルが高いです。はい、ブーメランですけども。

 

 これは私が悪いんですけど、「性別を特定しない筆名なんだから、できるだけ性別を秘匿しよう」と思いついたことにより、たいへん困ることになりました。


 まず、応募条件に性別がある公募には戸籍上の性別と一致していたとしても参加できない。次に、声や外見から性別を推測されないよう、社交の場に出にくいです。いろんな人と話す機会は執筆へのモチベーションにつながりますし、情報収集の機会を失うのは、ものすごく痛手です。

 

 性別ではなく作品を見てほしい、と思ったけれど、性別ありきじゃないとスタートラインに立つことさえ難しいんだとわかりました。

 

 まあでもせっかく覆面作家を始めたので、自分のペースで試していこうかなと思っています。今年の目標は「著作権は主催者に帰属するとある公募には応募しない」にします。

 ブログはゆっくり更新ですが、今後ともよろしくお願いいたします。

うれしいお知らせ

 教えてもらったので紹介します。
 広報京丹後2024年1月号(第238号)、23ページめの図書館だより「今月のオススメの一冊」に井上彼方 編『京都SFアンソロジー:ここに浮かぶ景色』が、そして丹後半島が舞台の作品として拙作が紹介されています。

www.city.kyotango.lg.jp

 まず読んでもらえたことがうれしいですし、紹介してもらえたことがさらにうれしいです。

 

(以下1月27日追記)

 フィクションでは、モデル地域の名称をもじった架空の地名することはよくあるので読む上ではあまり気にならないと思うんですが、「地元が聖地として消費される問題を描いた作品なので架空の町名にしたい」と提案するのは勇気が必要でした。
 なぜなら「ここが舞台です!」とアピールできるほうが売りやすいから。駅名とか浜の名前とか図書館の名称とかも出せたほうがおそらくよかった。
 

『京都SFアンソロジー(仮)』コンセプトにはこうありました。

 

「京都らしさ」としてパッケージにしてしまうと取りこぼしてしまうもの、「京都らしさ」を生み出してきた生々しい人々の生活や歴史、「京都らしさ」とは離れたところでひっそりと息づいているものたちに目を向けながら、アンソロジーを編みたいと思います。
 
 今まで描かれてこなかった部分を取りあげようとするアンソロジーの公募に対し、描くことの暴力性についての作品を私は送り、採用されたわけです。採用のメールをいただいたとき、うれしかったですが正直、「コンセプトに水を差すような小説なのに?」と驚きました。

 

 架空の地名にしたいという提案も快く受け入れてくださり、ありがたかったです。
 改稿時にはさまざまなアドバイスをいただいたおかげで、こうして取り上げてもらえる内容になったと思います。

 

 出版不況と言われていも、新刊はどんどん発売されます。そんななか、「紹介したい本だ」と思ってもらえることは本当に本当に本当にすごいことです。

(以上追記おわり)

 

 執筆前に観ていたドラマが『大奥』や『ブラッシュアップライフ』で、スペキュレイティブ・フィクション(現実世界と異なった世界)をやろうと決めて、架空の特産物をめぐる話になりました。

 架空の存在をたすと、現実世界の何を残して何を消すかという作業が生じます。地域の歴史や産業を改めて調べたことで、自分の感覚として知っていた事柄と現実との差異に気づかされました。

 

 そして私は出店しないのですが、明日1/14(日)開催の文学フリマ京都8には、『京都SFアンソロジー:ここに浮かぶ景色』の関係者さまたちが出店されるようです。入場料無料です。

bunfree.net

 

 ただ、当日は駅伝で交通規制があるため、ご来場予定のかたは確認をお願いします。

www.womens-ekiden.jp

 

<Culture Against Apartheid アパルトヘイトに抗する文化>に賛同、署名しました。

 タイトルで終わっている話ですが、<Culture Against Apartheid アパルトヘイトに抗する文化>に賛同、署名しました。

www.cultureagainstapartheid.jp


 企画意図についてはこちらの動画で1時間35分あたりから語られています。もちろん文脈があるので最初から観たほうがいいのですが、要点を知ってから全体を把握したい人もいるでしょうから、一応。日本語字幕あります。

www.youtube.com

 

 ちょっと話が変わるんですけど、私の今年の目標は「寄付をしない」でした。
 お金を使う趣味がないので、やりたいことがある人に有意義に使ってもらえばいいと思っていたんですが、冬にうすっぺらいコートを着ている自分を見て、セルフネグレクトじゃないのか?と思ったんです。

 

 自分自身のことだけやった今年、公募採用によるアンソロジー寄稿と最終候補という結果が出ています。そうなると「周囲を気にせず自分の生活に力を入れるべき」という結論が導き出されそうです。
 でも私の楽しい生活のためには周囲の楽しい生活が必要だとつくづく思います。

 

「クリスマスに何がほしい?」と訊かれたら「非課税の不労所得」と言いたいですよ。でも実際のところ、私は毎回こう答えました。
「武力侵攻や虐殺をやめてほしい」

 それを言われた相手は「本当にそう」と深くうなずいてくれます。明るい空気に水を差す申し訳なさはありましたが、私の発言を軽んじない対応にありがたさも感じました。

 私は軽口をたたける社会を望みます。

今年のこと、来年のこと

 ブログ開設から半年経ったとお知らせがきました。
 近況について言うと、収益化はあきらめました。買わない宝くじが当たってほしいと願うような、薄ぼんやりした欲望を抱いていたのですが、有益な記事を書いたり、紹介した商品を購入してもらったりする必要があると気づきました。

 大手通販サイトは便利ですが、ぜひ好きな店で買ってほしいです。今後、気持ちは変わるかもしれませんが、現時点ではそうです。

 

 来年はできれば応募以外の作品も作りたい。
 というのも、SNSマーケティング講習を受けに行ったら、動画編集も教わりまして「読み上げ機能を使えばオーディオブックが作れるのでは?」と思いました。
 紙の本での読書は能動的な体験で、動画は受動的な体験です。
 私自身、本を読む気力がないときは青空文庫の朗読にお世話になっていました。
 で、紆余曲折あり、マイクロノベル(100文字前後)なら動画初心者にもなんとか作れそうじゃない?と気づきました。いやマイクロノベルの執筆経験がないので、その問題がまずあるんですが。

 執筆するうえで、テーマはつけたいです。
①性別の描写はしない。
②食べ物がでてくる。

 ①に関して、私生活ではマイクロアグレッションをしないように努めているのに、小説内ではステレオタイプの記号を用いないとわかりづらさにつながってしまうジレンマがありました。地の文で「男」「女」「彼」「彼女」は使わない予定ですが、一人称で「俺」「僕」「私」などは使う予定です。なぜなら性別関係なく使える一人称にしぼると、語りのトーンが一定になるから。それに「僕」「俺」「わし」は男性が主に使いますが、性別問わず使われています。
 ②は①の試みをするにあたり、身近なテーマがあればいなと思ったからです。

 ショート動画の投稿などできればいいですね。まあできなくてもいいか、というゆるさで。

40日

 前回の記事が40日前だそうで、前回はまだアクセス元が「Twitter」表記だったのに、今日見たら「X(Twitter)」表記になってました。Xは出会い系アプリになるらしい話も聞いています。

 筆名でのアカウントを持っていないのは、数字で可視化されて勝手に焦ってしまうからと他人を言い負かす目的の人もいるからなどなどですが、自分はやらないくせに他人の拡散力にただ乗りすることへの違和感もあってもどかしいです。

 

 さて、『第三回かぐやSFコンテスト最終候補作品集』の献本いただきました! また注文した『私の小説の書き方』が届いたのはずっと前だったんですが、せっかくなので一緒に並べました。

動物のイラストが描かれた表紙が私の小説の書き方。走るポーズのポリゴンめいた表紙が第三回かぐやSFコンテス最終候補作品集

二冊並んだ書影。左が私の小説の書き方。右が第三回かぐやSFコンテス最終候補作品集。

 全文公開されてから時間も経っていますので、第三回かぐやSFコンテストに投稿した拙作「歴史的な日」について話しますと、「未来のスポーツ」というテーマで最初はオリジナルスポーツを書いたんですが文字数制限の壁があり、説明描写を減らすために異常気象の未来が舞台。

 ほかの投稿者と題材がかぶりにくいよう、スポーツする人ではなく、スポーツ周辺の人を主人公にすえると決めて、屋外で走る習慣のない社会での靴メーカーの営業を思いついてうまくいかず、万博の工事業者がいないニュースを観て「請負業者って誰のことだっけ?」と調べてみて、あの書き出しになりました。

 読者投票もあるのでキャッチーなタイトルをつけたい、注目されたい気持ちもあったんですが、いやでもキャッチーな内容でキャッチーなタイトルの人は絶対ほかにいるだろうと思ったのでこのタイトルにしました。

 ネットだと横書きで、作品集は縦書き。何より『第三回かぐやSFコンテスト最終候補作品集』は表紙がめちゃくちゃかっこいいので紙が好きな人にはとくにおすすめな一冊です。

 

 『私の小説の書き方』は作業環境について書いている人、書いてきた作品について語っている人、私の小説の書き方というアプローチの創作をしている人、バラエティ豊かでたのしかったです。生みの苦しみを読むと、そりゃそうだよなと思えて勇気が出ます。

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第三回かぐやSFコンテスト結果発表

 私、鈴木無音が最終候補に残っていた第三回かぐやSFコンテスト結果発表されました。みましたか?みましたか?

 

virtualgorillaplus.com

 

 

 選外でした~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!
 英語中国語翻訳デビューしたかったああああああああああああああ。うわあああああああああああああああああああああ!!!!

 

 さ。駄々をこねおえたので選評も拝読しました。力を入れたポイント、伏線など、「ここまで意図が伝わっちゃうの?」と思いました。ありがたさよりも先に戸惑いがきました。それぐらい意図通りに読まれていて。

 今回評価していただいたポイントは『京都SFアンソロジー:ここに浮かぶ景色』の改稿時、物語の要素が絡み合うようアドバイスいただいたことを思いだして執筆したからで、人に見てもらうことはやっぱり大事だと感じました。

 

 最終選考期間中、ブログをシェアしていただいたおかげでギュインとアクセス数がのびました。アクセス元サイトの94パーセントがTwitter(まだX表記ではない)です。ありがとうございます。

 

 結果は出ましたが、第三回かぐやSFコンテスト最終候補 作品集、エッセイ集『私の小説の書き方』、第三回かぐやSFコンテスト 講評座談会が予定されているようなので、ご興味ある方は上記URLの最後のほうまでご覧ください。

 

 最後になりますが、貴重な機会ありがとうございました。

 

以下10月4日追記

 教えていただいてSNSでの盛り上がりを今更観測しました。感想や著者当て考察など、「盛りあげていくぞ! 楽しむぞ!!」というみなさまの熱が伝わってきました。投票もありがとうございます。

 

 また、結果発表当日はちゃんと悔しがるのがマナーだろうと勘違いしたのですが、ちゃんとお祝いすることこそがマナーであるという社会性が備わりました。

 

 大賞『マジック・ボール』の暴力と破滅の運び手さん、読者賞『城南小学校運動会午後の部「マルチバース借り物競走」』の牧野大寧さん、審査員特別賞の『叫び』の 糸川乃衣さんおめでとうございます。受賞作以外も全部読みましたが、このテーマでこんなにアプローチが違うの?と思うおもしろさでした。

 コンテスト主催のKaguyaさま、審査員のみなさま、この度は過分な評価とお言葉をありがとうございました。

第三回かぐやSFコンテスト最終候補に選ばれました。

 タイトル通りなんですけれど、第三回かぐやSFコンテスト最終候補十作品のうちの一作に選ばれました!やった!!

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 著者名を伏せた審査というコンテストの性質上、「最終候補に残った」と公言してもいいけれど、どれが自分の作品か言うのは禁止。

 本日より9月19日(火) 23:59 までが読者投票、9月30日(土) に大賞と読者賞の発表、著者名の公開です。

 そわそわしてほかの作品を読んでいないので、意図せずにおわせみたいなことを言いそうで何も言えないんですけれど、楽しんでください。

 

 応援キャンペーンも実施されるそうです。

第三回かぐやSFコンテスト開催 テーマは「未来のスポーツ」 応援キャンペーンも実施! | VG+ (バゴプラ)

 個人的には『私の小説の書き方』が気になります。聞かれてもいないのに勝手に語ると、紙にざっくりしたプロットや設定を書いたあと、「idraft」という文章作成アプリをiPadを使って書きだします。goo辞書が作ったアプリなので辞書機能が優秀で、言い換え機能などもあります。シンプルな画面で使いやすいです。


 それからパソコンに移し、一太郎の校正機能で誤字訂正したあと、Wordの音声読み上げ機能を使って再び誤字や言い回しなどの確認もします。
 アプリやソフトを複数使っているのは、これは単純に惰性です。一太郎にも音声読み上げ機能があるのでWordに移さなくていいんですが、新しく操作を覚えるよりも慣れているほうを選んでしまう。

 

 プロットの作り方は毎回忘れてしまうので、こちらを読み返してます。

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